2011年6月26日日曜日

豊島区雑司ヶ谷鬼子母神 撮影;2011.6.21

◎TOKYO KISHIBOJIN 21.6.2011









都電荒川線の鬼子母神前駅の線路をまたぐと都の天然記念物「鬼子母神大門ケヤキ並木」のゲートがある。
鬼子母神堂へと続くケヤキ並木の小さな商店街。暑い日差しが遮られホッとする。「これ以上高い住宅は建てられませんよ」と宣言したかのように、住宅の上に枝を伸ばしているケヤキもある。

ケヤキ並木通りの中程にモダンな長屋風の建物が見えてくる。外装をきれいに施した昭和8年築の並木ハウスアネックス。小さなカフェや案内処があり、2階のギャラリーには手塚治虫直筆の漫画パネルと東日本大震災の消防救援活動の様子などを移した写真が展示されている。そのすぐ裏手に、かつてトキワ荘から移った手塚治虫が昭和29年から3年間を過ごした並木ハウスが現存している。住人もいるようだ。

さらに進むと小さな「みみずく公園」の隣に「鬼子母神堂」がある。境内には樹齢およそ700年というイチョウの巨木がそびえ立っていて、都会の喧噪を忘れさせてくれるひっそりとした空間になっている。

鬼子母神堂の裏手に、斬新なオブジェを置いたアートギャラリーを見つけた。環境をテーマに廃品を使った立体造形や音楽をつくっているZUZUSHI ART LABORATORY。昔のアイロン箱を利用して作ったテルミンから醸し出される音は心地よく鬼子母神堂との空間コラボレーションに癒されたひとときだった。

photo ; 宇都宮 保
文;長谷川

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