薄暮の荒川河川敷 撮影；2011.11.9

◎TOKYO PHOTO  ; ARAKAWAKASENJIKI 9.11.2011

堀切橋を午後3時過ぎに歩きだす。夏場には雑草が繁っていた土手も草が刈り込まれてさっぱりしている。すすきが風に揺れている。川向こうのスカイツリー、最初は清掃工場の煙突との位置は離れていたが徐々に近づき、くっつき、交差して今度は反対になってまた離れていく。

河川敷の整備されていない雑木や灌木の所々にブルーシートが張られ人の気配がする。徐々に暗くなってくるので心が急く。上部に架かっている首都高速道路のかつしかハープ橋がより大きく感じる。目的地はまだ遠い。

平井大橋に着く頃にはもうかなり暗い。月がぼんやり浮かんでいる。荒川が昼間とは違う表情を見せてくれる。橋の上で学校帰りの自転車の高校生にすれ違う。車のヘッドライトがひっきりなし。みな家路をいそぐ。次の小松川橋まで行きたかったのだがあきめて住宅街に入る。河川敷は街灯がないので夜は歩けない。

交通量の多い京葉道路に沿って亀戸まで、さらに南下して猿江恩賜公園に隣接したティアラこうとう（中島朱里ピアノソロリサイタル）を目指す。

photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川