2012年1月10日火曜日

北千住 千住河原町やっちゃ場へ

◎TOKYO PHOTO  ; KITASENJYU.no3  7.1.2012














北千住の駅前通りを横切り、足立市場のある方向に進む。こちらも千住本町の賑やかな商店街が続く。右手の東京芸術センターの高層ビルのたもとに千住宿問屋場貫目改所跡の標識がある。江戸時代、日光街道の初宿であった千住宿では、荷物の重量をチェックする貫目改所が設置されていたとのこと。

東京芸術センターは、旧足立区役所跡地に2006年に『あだち産業芸術プラザ』 として、隣に建つ公のあだち産業センターと一体的に整備された民間施設。映画館「シネマブルースタジオ」、フィットネスクラブ、オフィス・スタジオ、会議室などの他にレストランや地上21-22階という上層階には天空劇場もあり、定期的に音楽会などが行われている。ハローワーク足立も入っていて、贅沢な空間に職を求める切実な表情が入り交じる。

千住仲町、千住河原町へと進む。千住河原町の通り沿いの家には屋号などを記した看板が掲げられている。江戸時代、千住のやっちゃ場は越谷や草加や足立区内の農家の野菜集積所として発展した。集荷した荷を各店頭で「せり」を行い、その掛声から「やっちゃ場」といわれるようになったという。近代になって中央卸売市場に吸収合併された。水産物を扱う足立市場はその名残り。松尾芭蕉が奥の細道600里へ旅立った地とも言われ、市場の前に芭蕉像も建つ。

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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