2012年2月26日日曜日

文京区湯島 湯島小学校からサッカー通りへ











湯島2丁目、3丁目界隈を歩いていたら、湯島天神からほど近いところに湯島小学校があった。校庭は狭いが落ち着いた佇まいの学校。江戸時代の寺子屋を起源とし、1872年(明治5年)の学制施行前からの小学校として東京都内屈指の歴史を持つという。敷地内に生涯学習施設「文京区立湯島生涯学習館」もある。また、地域の伝統文化に造詣の深い人たちから茶道や水墨画、和太鼓などの指導を受けているということ。湯島天神で披露される演奏を前に、校内から湯島小学校太鼓クラブの和太鼓の威勢の良い音が聞こえてきた。

湯島小学校の南にあるのが、学校と同じくらいの敷地を持つ真言宗の寺、霊雲寺。江戸時代に時の権力者柳沢吉保を通じ、将軍綱吉の篤い信任を得た浄嚴和尚が、元禄四年(1691)幕命により、徳川幕府の永代祈願所として創建したという。

湯島2丁目と本郷3丁目の境にある通称サッカー通りに、17店の加盟店からなる金花商店会という地元の商店街がある。「金花(きんはな)」の名前は、かつてこのあたりの町名が「金助町」(現在の本郷3丁目)、「新花町」(現在の湯島2丁目)と呼ばれていたことから、両方の町の名の一字づつを取って付けられたという。こじんまりしていてとても雰囲気のいい商店街。その商店街の真ん中辺り、湯島二丁目交差点の角地に鯉を見つけた。夏目製作所というビルの片隅に、水を張った小さな池の中にだ。しかも鯉は大きい。窮屈そうな中でゆったりと泳いでいた。

photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川 京子

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