2012年7月10日火曜日

光源寺駒込大観音 ほおずき千成り市(文京区)

◎TOKYO PHOTO  ; HOOZUKI SENNARIICHI 9.7 2012












文京区向丘にある光源寺駒込大観音で7月9日、10日の2日間、ほおずき千成り市が開催されている。陽が傾き涼しくなってから出かけた。さほど広くない光源寺の境内は、平日にもかかわらず大勢の人で賑わっている。地域に住む小さな子ども連れの親子や若者の姿が多い。

7月9・10日の観音様の日に参詣をすると、四万六千日(約126年)分のご利益をいただけるという縁日。入口付近にはほおずきの鉢が並び、風鈴が下げられ縁日を彩っている。その先に光に照らされた観音様が鎮座する。御丈6メートル余あり、平成5年に再建されたとのこと。

もう一方の入口では満福食堂と銘打って、だんご、中華ちまき、焼きそば、タイカレー、チキンピラフ、焼き鳥にビールなどなど美味しいものが揃っている。かき氷や綿あめ、ヨーヨー釣りなど子どもたちの大好きな店もある。向かい側にはリサイクル着物や手作りアクセサリー、雑貨、小物の店が所狭しと並ぶ。似顔絵や肩もみ、名人飴細工や実演わらじ編みなど個性的なブースもあり面白い。アコーディオンの音楽に合わせた紙芝居の読み聞かせも本格的で子どもたちの目も輝く。地域雑誌「谷中・根津・千駄木」のコーナーでは谷根千のバックナンバーやこれからの生き方と未来を探る支援型雑誌J-one:ジーワン[生命あるもの]などの販売をおこなっている。先日、『鴎外の坂』を読んだばかりだったので、その著者で谷根千の中心メンバーの森まゆみさんにお会い出来たのは嬉しかった。

この祭りでは、福島・いわき市の物産販売と震災の写真展示、義援金の募金なども行われている。いわき市から来た若者が自分たちの現状と福島への支援を力強く訴える挨拶を行い、会場も思いをひとつにした。千駄木・ジャンゴ楽団による本格的なジャズライブが、一日の締めくくりにふさわしい情熱の演奏で盛り上げた。

東京メトロ千駄木駅から団子坂を上り、大観音通りを真っ直ぐ進むと駒込学園が右手に見えてくる。その信号のすぐ向こうが会場。歩いても10分とかからない。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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