2012年9月22日土曜日

日暮里繊維街 布の街・布の道

◎TOKYO PHOTO NIPPORI SENIGAI  ; 21.9.2012

























日暮里駅の南口を出て、ガーデンタワーやプラザタワーなどの高層ビルを横目に、バス停のある駅前広場を抜け尾久橋通りを渡ると、東日暮里繊維街に出る。日暮里中央通りを中心に両側約1キロに渡って生地織物の店が軒を連ねている。目印は街灯の下や店の軒先などにさがっている「布の街、布の道」と書かれたグリーンの布とイエローの布の垂れ幕。

日暮里が繊維の街としてスタートしたのは大正初期という。浅草方面で営業していた古繊維、栽落業者が当時まだ閑散としていた日暮里、三河島周辺に集団移動し、以後日暮里に繊維業者が集まる様になったとのこと。神田岩本町や浅草の寿町に多くあった生地問屋からハギレや2等品、縫製工場から出る余剰反等を仕入れ販売を始めたとのこと。

日暮里の繊維卸協同組合に加盟しているのは、生地販売店だけでなく衣料品の店やアクセサリー、靴屋などを含め現在85店舗ほど。生地や洋裁材料などの専門店は60店ほどある。小さな店舗が多いが、どの店も狭い店内に布が所狭しと置かれている。選ぶのに迷ってしまうほど種類が豊富で、いくつかの店舗をまわって掘り出し物やお気に入りの生地を見つけるのは楽しい。手作り派の女性たちは、1メートルから切って販売される生地を手にして並んでカットしてもらう。1メートル100円からという格安の生地もあり、つい余分に買ってしまう。

激しい雨の降った後の平日だったので、客足はさほど多くなかったが、外国人の客や若い女性もいる。大量に買い込んでいるのはやはり中高年の女性。9月24日(月)から29日(土)の一週間、秋の大売り出しのポスターが貼ってあったので、混雑することだろう。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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