2012年10月31日水曜日

神田万世橋から東京駅


◎TOKYO PHOTO FROM MANSEIBASHI TO TOKYO STATION ; 25.10.2012












◎text
神田万世橋から大手町を経由して東京駅まで歩く。万世橋の歩道で小さなベンチに腰掛け絵筆をとる人達がいる。聖橋と総武線の陸橋、神田川に停泊する小さな舟、聖橋の向こうの東京医科歯科大学や順天堂大学のビルと神田川沿いの古い民家、それらの対比や構図が絵心を誘う。

 特に、関東大震災後の震災復興橋梁として昭和2年に完成した聖橋は、少し離れて見るとアーチ型が美しい。神田では高層ビルが何棟か建設中で、2013年には御茶ノ水ソラシティと呼ばれるビルや地上41階のワテラスタワーが竣工する。

 高層ビルを横目に昌平橋通りを大手町方面に進む。神田駅の西口商店街は狭い通りながら飲食店がずらりと並び、昼時は多くのサラリーマンが行き交う。

 都心環状線をくぐると大手間エリア。大手町駅前交差点手前から丸の内方面を望む光景も丸ビルや新丸ビル、三菱UFJ信託銀行ビルなどが出来て大きく変わった。周辺は建設中の超高層ビル、計画されているビルなど建設ラッシュは続く。新しくお目見えした東京駅前まで来た。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年10月30日火曜日

文京区湯島天神から上野公園

◎TOKYO PHOTO FROM YUSHIMATENJIN TO UENOPARK ; 10.2012










◎text
湯島天神から上野界隈を歩く。お日柄がよかったようで、湯島天神では神前結婚式の最中に出会った。神主さんと巫女の後に紋付羽織に袴の男性と白無垢姿の女性が続く。伝統的なしきたりにのっとった厳かな雰囲気で、見物人もみな一様にカメラを向ける。社殿には、茨城県にある湯島天神の御神田で収穫された初穂「イセヒカリ」が奉納されていた。

湯島天神では11月1日から23日まで菊まつりが開催される。今年の菊人形のテーマはNHKの大河ドラマ「平清盛」。大作りといわれる千本咲や大懸崖、盆庭を中心に古典菊の「江戸菊」「巴錦」等の丹精こめてつくられた菊約2千株が展示されるとのこと。

上野公園にまわると国立博物館前の広場でストリートダンスをやっている若者?たちがいた。子どもを肩車して踊る男性もいる。その前の木立のなかに野口英世像が立っている。手にしているのは試験管。野口英世は細菌学の研究に従事し、黄熱病や梅毒等の研究で知られる。ノーベル生理学・医学賞の候補に三度名前が挙がったが、黄熱病の研究中に自身も罹患し、1928年にアフリカのガーナで51歳で死去した。現在の千円札に肖像が使われている。

不忍池でくつろぐ親子、上野動物園池之端門から入場する親子連れなど、上野公園は小さな子ども連れには一日たっぷり楽しめる場所だ。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年10月29日月曜日

東京大学本郷キャンパスとその界隈

◎TOKYO PHOTO THE UNIVERSITY OF TOKYO ; 10.2012










◎text
根津神社正門前のS坂を上り、東大地震研究所から農学部へ。レンガ塀と銀杏並木の続く落ち着いた本郷通り沿いを通って東京大学正門へ。東京大学構内を散策する。

正門をまだ色づいていない銀杏並木に沿ってまっすぐ進むと、正面には安田講堂が由緒ある佇まいを見せる。安田講堂前の広場では休憩する学生や安田講堂を絵筆に納める中高年の人たちがいる。地下への階段を下りると円形の広い食堂になっていて、麺コーナーには多くの人が並んでいた。名物が「赤門ラーメン」390円。中太麺の上に野菜や豚肉など具だくさんのトロミのあるあんがかかったもの。量も多くこってりおいしい。

右手にまわると鬱蒼とした木立のなかに三四郎池が現れる。周遊できる遊歩道は昼間でも薄暗いが、池の真ん中に太陽が差し込むと幻想的な雰囲気を醸す。かつてこの池は育徳園心字池と呼ばれていたが、三四郎池と呼ばれるようになったのは、夏目漱石の小説「三四郎」の中で主人公がヒロイン美禰子と出会った場所として有名になったから。

構内には新しい建物も建っているが、多くは関東大震災や東京大空襲などによる被害から免れ残存しているレンガ造りの古い建物。赤門は国の重要文化財。安田講堂、正門、法文1号館、法文2号館、法学部3号館、工学部列品館、工学部1号館が登録有形文化財に登録されている。法文1号館と法文2号館は左右対称に設計されたゴシック様式が美しい。列柱には彫刻が刻まれ今では考えられないような贅沢な造りになっている。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年10月26日金曜日

荒川区町屋駅界隈 都電と三河島水再生センター

◎TOKYO PHOTO MACHIYA ; 24.10.2012










◎text
町屋駅前のマークスタワーとセンターまちやの間の道を進むと京成町屋駅がある。高架をくぐると駅前の小さな商店街に出る。さらに町屋文化センターと三菱電機ビルテクノサービス前の道を進み、子どもたちの声で賑やかな黒川幼稚園の裏手、都電荒川線の荒川七丁目駅まで来ると、その向こうには広大な敷地を持つ荒川自然公園がある。

荒川自然公園は三河島水再生センターと一体の公園。金網を張りめぐらされた階段を上って行くと、細かく区割りされた池が広がる沈殿池といわれる上に出て、そこから入場した。工場や家庭から排出される下水は下水管を通って、ここ水再生センターに送られてくる。

水再生センターでの汚水処理工程。まず大きなごみを取り除き土砂を沈殿させ、公園下部にある第一沈殿池で沈みやすい汚れを沈殿させる。次に微生物の入った泥を加え空気を送りゆっくり混ぜて、微生物によって汚れを分解させる。さらに第二沈殿池では沈殿したそれら分離させる。いくつかの工程を経て、きれいな水になって隅田川に放流される。

かつて汚れていた隅田川の水が綺麗になったのは、このような処理技術が向上したことによるだろう。公園内には野球場・テニスコートなどがあり緑も多く、散策にはちょうどよい。子どもたちが自転車やゴーカートに乗って楽しんだり、交通ルールを学んだり出来る交通園もある。秋晴れのすかっとした気持ちよい日。木々も少し色づいてきた。

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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
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2012年10月25日木曜日

都電荒川線町屋駅界隈

◎TOKYO PHOTO TODEN MACHIYA STATION ; 24.10.2012










◎text
都電荒川線の町屋駅周辺を歩く。町屋駅は都電荒川線のほか東京メトロ千代田線と京成線の京成町屋駅の3つの駅が隣接していて、その真ん中の狭い三角州のよ うな場所に高層タワーマンションが二棟建っている。ひとつはマークスタワー。柔らかな曲線の楕円柱形をした28階建て。もうひとつは22階建ての都民住宅 センターまちや。どちらも町屋駅と直結していて、店舗やオフィスと住宅が一体となった便利な複合施設。

その前を一両編成の都電荒川線がゴトゴトのんびり走り抜ける。町屋駅は交通量の多い尾竹橋通り沿いにあり、遮断機はなく、信号とともに電車が通過する。地元の人は電車との間合いは心得たもので、赤信号に変わってすぐそこまで電車が来ているのに車が通過したりする。

駅前商店街には古くからの小さな商店やファストフードの店、居酒屋やラーメン店などが並ぶ。安売りの衣料品店も目につく。歩道が狭いために自転車も人も歩きにくいのが難点。少し進んで路地に入って行くと、閉めてしまった銭湯の寂しい光景に出会った。

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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko