2013年1月12日土曜日

北区田端銀座商店街とその界隈

◎TOKYO PHOTO TABATA GINZA ; 9.1.2013












◎text
北区の田端銀座商店街はJR田端駅と駒込駅の間にあって、駒込駅から5〜6分、田端からは10分程度と駅から少し離れた場所にある。駒込駅からは東口を本駒込方面に進み、ちょうど文京区と豊島区と北区の交わるあたり。田端からは八幡神社の横の八幡坂通りを真っ直ぐ下ると田端銀座前交差点になる。

肉・魚・野菜などの生鮮食品や総菜屋、焼鳥屋、パン屋、豆腐屋などの食料品、日用雑貨や衣類、飲食店、花屋、電化製品、美容院、医院や薬局、銭湯…と、車一台通れる程度の道幅で約250メートル、生活に必要なあらゆる店が揃っている。佃煮やうずら豆などが並ぶ手作り総菜の店やおでん屋などもあり、懐かしさを感じる昔ながらの庶民的な商店街だ。

田端三丁目、住宅地の奥まった所に小さな日枝神社がある。狭い石段を上っていくと小さな拝殿と裏手に狛犬がいる。隣のアパートの2階と同じ位の高さにあるため眺めがいい。そこから少し進むと、正岡子規と妹の律、母の八重が眠る大龍寺がある。子規の墓標には「子規居士之墓」と記されている。子規の庇護者だった「日本」新聞の社主・陸羯南(くがかつなん)の筆跡とのこと。

明治35年に34歳で死去した正岡子規は、亡くなるまでの約3年間はほぼ寝たきりで、寝返りも打てないほどの苦痛を受容しながら、歌を詠み、口述筆記などにより随筆を新聞に発表した。『病牀六尺』はその壮絶な日々を記して深く心うたれる。

帰り道、柿の木に登って、柿を狙うカラスを威嚇するたくましい猫をみつけた。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/

◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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