2013年3月25日月曜日

谷中墓地、天王寺から寛永寺根本中堂

◎TOKYO PHOTO FROM YANAKABOCHI TO KANEIJI ; 24.3.2013








◎text
日暮里駅南口改札を出て跨線橋の石段を上がり、左手の塀越しにあるのが天王寺。そこは谷中墓地への入口にもなっている。天王寺では正面のしだれ桜は少し盛りを過ぎたが、右手の八重紅しだれが見頃を迎えている。江戸時代までは谷中墓地のほとんどが天王寺の敷地であったが、明治維新の後、政府によって没収され公共墓地となった。

谷中墓地の「さくら通り」と呼ばれる中央園路は、満開の桜を楽しむ人で溢れている。五重塔跡の児童公園付近では、シートを敷いた数組の若者グループが、花冷えにもかかわらずビールを片手に盛り上がっている。谷中墓地がいちばん賑わう日である。

墓地を抜けて寛永寺へ。寛永寺は、慈眼大師天海大僧正によって寛永二年(1625)に創建された。かつては現在の上野公園の中央部分、噴水広場にあたる竹の台に間口45m、 奥行42m、高さ32mという壮大な根本中堂が建立されていたという。しかし幕末の戊辰戦争で、境内地に彰義隊がたてこもって戦場と化し、官軍の放った火によって大部分が焼けた。現在の寛永寺根本中堂は川越喜多院より移築・再建されたもの。

次から次へ参拝客が訪れる。荘厳な根本中堂にかかる控えめな桜が麗しい。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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