2013年8月1日木曜日

谷中 あかじ坂とその周辺の寺

◎TOKYO PHOTO YANAKA-NEZU-SENDAGI ; 31.7.2013












◎text
不忍通りにある根津神社入口交差点から東に入ると藍染め大通りに出る。通り沿いの澤の屋旅館を過ぎてまっすぐに上る坂が「あかじ坂」。明治末から昭和の初めにかけて財閥・渡辺治右衛門の邸宅が石垣の上一帯にあったということだが、今も邸宅と呼ぶにふさわしい家が並ぶ。

坂の途中のショップ「猫町カフェ29」がさよならセールをやっていた。7月いっぱいで移転のため閉店するとのこと。谷中といったら「猫」。建物一面が蔓に覆われ、5匹の猫が宣伝担当として活躍した谷中のシンボル的ショップのひとつが無くなってしまうのは寂しい。

大名時計博物館の裏手から三浦坂の上に出て、延寿寺、領玄寺、蓮華寺、妙行寺などの寺が集まる一角に出る。寺の木々で鳴いているセミを捕まえようとしているのか、近所の子どもが虫取り網を手に走り回っている。延寿寺の本堂の賽銭箱の上に、壮麗な灯籠が天井から吊されている。最初見たときは、着物を着た人形が吊されているようでびっくりした。

回り込んで長久院まで来ると境内の手入れの行き届いた草木が迎えてくれる。浅沼藤吉翁碑。明治4年日本最初の写真薬品、材料をあつかう浅沼商会を東京に創設した初代社長。その前に下げられたほおずきが夏の風情を感じさせてくれる。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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