2013年9月10日火曜日

有楽町駅から帝国ホテル

◎TOKYO PHOTO FROM YURAKUCHO TO IMPERIALHOTEL ; 7.9.2013







◎text
有楽町駅前。中央西口のビックカメラ周辺は相変わらずの賑わい。駅前交差点から丸の内方向に続く都道402号を見ると、低層の新有楽町ビルや新国際ビルの向こうに、超高層の丸の内パークビルやJPタワー、丸ビル、新丸ビルの姿も望める。

都道402号はかつて「大名小路」とも呼ばれた。江戸時代に次々に埋め立てられたこの界隈は、江戸城の御曲輪内(おくるわうち)になって、親藩や譜代大名の江戸藩邸が24もあったという。南北町奉行や勘定奉行の奉行所、評定所も置かれていたという。

JRの有楽町駅高架下は、居酒屋などが多く盛り場としての雰囲気が残る。“有楽コンコース”の看板は古く英語の文字は一部はがれたまま。

晴海通りを越えて日比谷方面へ。TOHOシネマズ前の広い空き地には囲いがされ、新しいビル建築が始まる様子だ。日比谷シャンテ、シアタークリエから老舗の帝国ホテルへ。ゆったりとしたエントランスは重厚で落ち着いた雰囲気を持つ。

帝国ホテルの開業は1890年(明治23年)。初代のホテルは木骨煉瓦造、3階建で客室数約60。1919年(大正8年)に失火から全焼してしまった。その後、アメリカ人のフランク・ロイド・ライトの設計で本館は完成し、1923年(大正12年)竣工した。9月1日、落成記念披露宴の準備のまっただ中、関東大震災が襲った。周辺の多くの建物が倒壊したり火災に見舞われる中で、小規模な損傷はあったもののほとんど無傷で変わらぬ勇姿を見せていたライトの帝国ホテルは、ひときわ人々の目を引いたという。

今の帝国ホテルはその後、1970年(昭和45年)の日本万国博覧会開会に合せて竣工したもの。近代建築の巨匠ライトによって設計され、“東洋の宝石”と讃えられた帝国ホテル旧本館、通称「ライト館」の開業から今年で90周年。様々な記念企画が用意されている。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/

◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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