2014年6月30日月曜日

東京藝大モーニング・コンサート(第6回)

先週の6月26日(木)、11時から東京藝大奏楽堂でモーニングコンサートが開かれた。

演目は
山本 楓(Ob) モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 KV314
務川 慧悟(Pf) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
指揮:ペーター・チャバ 芸大フィルハーモニア

6月中旬に学内演奏会で素晴らしいバッハを聴かせてくれた務川慧悟くんの演奏とあって、嬉々として出かけた。モーニングコンサートは、各学科から選ばれた学生が藝大フィルハーモニアとの共演で協奏曲などを演奏する。年13回の公演がある。前売券は藝大アートプラザで店頭販売しているが、当日券もあって10時過ぎから奏楽堂入口で買う事もできる。

山本楓さんのオーボエは、暖かみのある音色で伸びやか。モーツァルトの軽やかさも感じられて心地よかった。務川くんは落ち着いた堂々たる名演。バックのオーケストラを巧みに操って、ピアノのひとり舞台といっていい。音色は自由自在に変化して聴衆はグイグイ引き込まれていく。演奏終了後、満員の客席から割れんばかりの拍手と「ブラボー!」の声。拍手は鳴り止まず、何度もカーテンコール。アンコールがないのが残念。

務川くんは2年前の第81回日本音楽コンクール第1位とのこと。これまでに様々なオーケストラとの共演し、力をつけてきている。将来を嘱望されるピアニストのひとり。

text;Hasegawa 

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