2014年10月31日金曜日

立教大学の旧江戸川乱歩邸(豊島区)

◎TOKYO PHOTO EDOGAWARANPO-Former residence trace ; 19.10.2014







◎text
西池袋の立教大学前の通りを歩いていると、ちょうどこの日は立教大学ホームカミングデーにあたり、往年の卒業生が次々に校門を入っていく。それを横目に見ながらさらに進むと、路地の入口に旧江戸川乱歩邸の案内板が出ていた。立教大学の敷地内にあって、正式には立教大学江戸川乱歩記念 大衆文化研究センター。

洋館の母屋には生前の乱歩の写真が置かれている。応接間の暖炉や目にも鮮やかなブルーのソファー、窓から見える豊かな緑は乱歩のモダンな生活ぶりを垣間見せてくれる。

奥に進むと当時のままの土蔵があって、内部は書庫になっている。蔵書の保存のために入口までしか行けないが、古い価値ある本が並んでいて、その数は雑誌も含めると2万冊以上あるという。2003年にこの土蔵は豊島区の指定有形文化財に指定された。

転居を繰り返していた乱歩が、昭和7年、26回目に選んだのがこの地で、昭和40年の没年までの後半生を過ごした。当時この辺りは静かでのどかな場所だったという。戦後の復興で池袋が繁華街に生まれ変わっていく様を目にしていた乱歩。どんな思いだったのだろう。この場所だけは、西池袋の雑踏からはかけ離れた異空間という雰囲気をのこしている。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/

◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
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http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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